顔のニオイが気になるのは皮脂が原因?対策はどうすればいい?

自分のニオイ、気になりませんか?口臭をはじめ、頭皮や脇、足のニオイを注意深くチェックして、ケアを丁寧に行っている人も多いでしょう。でも、ニオイの温床は、そこだけではありません。

あまり知られていませんが、顔の皮脂がいやなニオイを放っていることがあるのです。しかもそのニオイは、自分ではなかなか気づくことができません。顔のニオイの原因や特徴、基本的な対策法をきちんと知っておきましょう。

顔の皮脂が臭う理由とは?

料理に使う食用オイルが、古くなると臭ってくるのと同じように、顔の油、つまり皮脂も古くなると臭ってきます。これは皮脂の酸化が原因です。

活性酸素が皮脂を酸化させる

体内には老廃物を除去し、殺菌機能を働かせる「活性酸素」があります。活性酸素は必要不可欠なものですが、偏った食生活やストレス、身体に負担のかかるライフスタイルなどのせいで過剰に増えてしまうと、悪い作用を及ぼします。

肌においては、活性酸素が皮脂と結びついて酸化を起こします。すると、いやなニオイを放つ過酸化脂質がつくられます。過酸化脂質はニオイだけでなく、肌の細胞を傷つけて免疫力を奪うので、肌荒れを引き起こし、感染症にもかかりやすくなります。また、くすみやシワ、たるみなどをつくり、肌の老化スピードを速めます。

過剰な皮脂がニオイの鍵

ニオイのつくられ方を整理すると、「皮脂+活性酸素=ニオイの原因になる過酸化脂質」ということです。実はこの現象は、健康な肌でも常に起こっています。皮脂が分泌されてから5〜6時間後には酸化が始まり、過酸化脂質がつくられるようになります。

ただし皮脂の分泌量が正常なら、朝晩の洗顔で余分な皮脂や過酸化脂質がきれいに洗い流され、顔のニオイが目立つようなことにはなりません。つまり、顔のニオイが問題になるかならないかは、皮脂の量が正常かどうかにかかっているのです。

では、皮脂の量を正常にコントロールするには、どうしたら良いのでしょうか?まずは、皮脂が多い脂性肌の原因を確認しておきましょう。

脂性肌の5つの原因

皮脂が過剰に分泌される肌を、脂性肌、もしくはオイリー肌といいます。全身が脂性肌の人もいれば、おでこだけ、背中だけ、というように部分的な脂性肌の人もいます。

また、持って生まれた体質的な理由で脂性肌になっている場合もあれば、日常のスキンケアなどに問題があって脂性肌を引き起こしている場合もあります。いずれにしても、脂性肌をケアして皮脂量を上手にコントロールすれば、問題となる顔のニオイを防ぐことができます。

脂性肌の主な原因には、以下の5つが考えられます。

原因1. 男性ホルモンが強い

肌が脂ぎってテカりが生じている人は、男性のほうが多いです。それは、皮脂の分泌に男性ホルモンが関わっているためです。男性ホルモンは皮脂腺を刺激して、多量の皮脂の分泌を促します。女性でも男性ホルモンが強い場合、皮脂が過剰になる傾向があります。

原因2. ストレス過剰

これも男性ホルモンに関連しています。身体的、精神的なストレスがかかると、自然な反応として抗ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。コルチゾールはストレスに対処するさまざまな働きをしますが、一方で、男性ホルモンの分泌を増やす作用もあります。そのため皮脂が増え、脂性肌の原因になります。

原因3. 偏った食事

食事の影響はダイレクトに肌に現れます。皮脂に関連するのは、脂肪分と糖質です。脂肪分は皮脂の原料になるので、摂る量が多すぎれば、その分皮脂もたくさんつくられます。また、糖質も摂りすぎると体内で脂肪に変わるので、多量の皮脂の原因になります。

原因4. 過剰な洗顔

洗顔で多すぎる皮脂と汚れをしっかり落とすことは大切ですが、必要な分まで洗い流してしまうと、身体は肌を守ろうとして、皮脂を大量に分泌します。1日に3回も4回も洗顔したり、洗浄力が強すぎる洗顔料を使用したり、ゴシゴシこすり過ぎたりすると、このような状況になります。

原因5. 乾燥

乾燥は、さまざまな肌トラブルの原因になる一種の危機的状況です。そのため乾燥を察知すると、肌は防衛反応の一つとして、保湿のために皮脂を大量に分泌します。乾燥は、皮脂が多いときの原因として、もっとも見落とされやすいものです。

顔のニオイに効く基本ケア

皮脂のバランスは、日常生活のちょっとした工夫で改善することができます。顔のニオイをすっきり解消するための、洗顔、スキンケア、メイク、生活習慣、それぞれのポイントを紹介します。

洗顔のポイント

もっとも避けたいのは、洗顔の行い過ぎです。回数や洗浄力、摩擦の刺激などに気をつけましょう。また、脂性肌の人向けに「スクラブ入り」「メンソール入り」などの製品もありますが、洗い上がりの満足度は高いものの、肌を傷つけたり、水分の蒸発を促して乾燥肌を引き起こしたりするので、使用は控えてください。

  • 洗顔は1日2回まで
  • 人肌くらいの温度のぬるま湯で、やさしく洗う
  • 水分を拭き取るタオルは清潔で柔らかいものを使用し、こすらず押さえる
  • 洗浄力が強いものでなく、クレイ洗顔料など低刺激で、こすり洗いをせずに洗顔できるものを選ぶ
  • クレンジングには、過剰な油分と界面活性剤の刺激を避けるため、オイルタイプの使用は控え、クリームタイプかミルクタイプを選ぶ

スキンケアのポイント

化粧水や美容液、クリームなどのスキンケアアイテムを使用するときは、肌に余計な油分を加えず、強い刺激を与えないよう、しっかり保湿することに気を配りましょう。

  • セラミド、スフィンゴ脂質、レシチン、ヒアルロン酸、コラーゲンなど、保湿成分がたっぷり配合されたものを使う
  • 香料や着色料、油分、アルコール、界面活性剤をできるだけ使用していないものを選ぶ
  • シートタイプのパックは乾燥を引き起こすことが多いので、低刺激で洗い流すタイプがおすすめ

メイクのポイント

皮脂が過剰なときは、メイクの厚塗りや頻繁な重ね塗り、長時間のメイクは控えましょう。また、紫外線による皮脂の酸化に気をつけることも大切です。

  • メイク前には日焼け止めを塗ってUVケアをし、紫外線による皮脂の酸化を防ぐ
  • ファンデーションには油分の多いリキッドタイプではなく、ウォーターファンデーションかパウダーファンデーションを使用する
  • 肌に乾燥している部分がある人は、パウダー全般の使用をできるだけ控える
  • 顔のテカりやベタつきは、パウダーではなく、柔らかいティッシュなどでそっと押さえてオフする

生活習慣のポイント

皮脂量のバランスを整えるためには、食事や睡眠、ストレスケアに気をつけましょう。特に食事の内容を改善するだけでも、大きな効果があります。また、睡眠はストレスによる心身のダメージを回復する、いちばんの薬になります。

  • 脂肪分と糖質の摂り過ぎに注意する。特にチョコレートやナッツ類、揚げ物は控えめにし、炭水化物の量にも気をつける
  • 夜11〜12時には就寝し、毎日6〜8時間の睡眠時間をキープする
  • お酒とタバコ以外の方法でストレスケアするよう心がける

顔のニオイは、なかなか自分で気づくことができません。たとえ臭っていても、すぐそばにある鼻はそのニオイに慣れてしまうからです。だからこそニオイの予防、改善のための対策をしっかりとるよう、心がけましょう。

ここで紹介した皮脂バランスを整えるケアは、ニオイだけでなく、健康で美しい肌づくりにもつながります。できることからひとつずつ気楽に始めて、あなたの習慣にしてください。

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