男性はヒゲ剃りに注意!肌のキズから吹き出物ができる

ほかの部分にはないのに、ヒゲのあるゾーンばかりに吹き出物ができる…そんな男性は意外に多くいます。それもそのはず、ヒゲ剃りも吹き出物の大きな原因の一つです。ヒゲ剃りでできた微小なダメージは、痛みやかゆみをともなう吹き出物に成長して、見た目の印象まで残念なものにします。

ここでは、ヒゲ剃りが吹き出物を引き起こす原因と、予防や改善につながる注意点を詳しく紹介します。

自己流のヒゲ剃りは肌トラブルのもと!

あなたはヒゲの剃り方を、きちんと教わったことがありますか? たいていの人は自己流で行っています。でも、ヒゲ剃り前にどのような準備が必要で、カミソリやシェーバーをどのように扱うのが適切で、どのようなアフターケアが望ましいかを知らないと、吹き出物をはじめ、さまざまな肌トラブルに見舞われるかもしれません。

ヒゲ剃りは刃物を肌に押し当ててヒゲを根元から剃る行為なので、多かれ少なかれ肌へのダメージが生じます。それが毎日行われていることを考えれば、健康な肌を保つには女性よりずっとこまめなケアが必要なことが分かります。

ヒゲ剃りで吹き出物ができるメカニズム

吹き出物と無縁な男前の肌を実現するため、まずはヒゲ剃りが吹き出物をつくる仕組みを知っておきましょう。特にカミソリを使う場合、深剃りをして、ヒゲと一緒に肌表面の角質層を削ってしまうことがよくあります。これが吹き出物発症へのスタートになります。

角質層は、肌の潤いを保つと同時に外部からの細菌の侵入を防ぐため、バリア機能の役割を担っています。それをカミソリやシェーバーで削ってしまうと、肌は乾燥し、細菌を容易に侵入させるようになります。

このようなリスキーな状態になると、肌は防御反応として多量の皮脂を分泌します。その結果、毛穴が皮脂で詰まり、吹き出物ができてしまいます。

中央がポツンと白っぽくなっている毛穴詰まりは、吹き出物のごく初期のステップです。この段階でうまく保湿や毛穴ケアができれば、本格的な発症を回避できます。でもヒゲ剃りで毎日痛めつけられている肌は、そのままではしばしば炎症に進行します。

炎症を起こした吹き出物は、赤くなって熱をもち、痛みやかゆみが生じます。さらに悪くなると化膿を引き起こし、周囲にも炎症を広げ、治癒がますます困難になります。たとえ治ったとしても、シミやクレーターなどの吹き出物跡を残すことがあるので、要注意です。

この段階に至らないよう、吹き出物は早めの手当で回復させることが大切です。

吹き出物を予防、改善するヒゲ剃りの注意点

では、ヒゲ剃りによる肌へのダメージを防ぐため、気をつけるべき点を紹介します。ヒゲ剃りの選び方、スキンケアを含めたヒゲの剃り方、そしてシェーバーの手入れの仕方のポイントを、順に確認していきましょう。

ポイント1. ヒゲ剃りの選び方

「より深く剃れる」「剃り残しがなくきれいに剃れる」という理由でカミソリ愛用者が多いようですが、肌のためにはカミソリの使用は避けた方が賢明です。カミソリは構造的に深剃りしやすく、どんなに注意深く行っても肌にダメージを与えてしまうためです。

ヒゲ剃りには、電気シェーバーがおすすめです。電気シェーバーは、ヒゲを剃る内刃が肌に直接当たらない構造をしているので、肌を傷つけにくいのが最大の利点です。最近では、水洗いができるものや、自動洗浄機がついているものも販売されています。

シェーバーの清潔さは吹き出物の予防と改善に非常に重要なポイントなので、そのような商品を選ぶと良いでしょう。ここでは、吹き出物対策としてのヒゲ剃りを紹介するのが目的なので、これ以降は電気シェーバーについて剃り方などの説明をしていきます。

ポイント2. ヒゲの正しい剃り方

肌を守るには、ヒゲを剃る前後のちょっとしたスキンケアが効果的です。スキンケアというと女性が美しくなるためのものという印象があるかもしれませんが、ヒゲ剃りという過酷な状況を強いられている男性の肌にこそ、手をかける必要があります。その方法を含め正しいヒゲの剃り方を、手順を追ってみていきましょう。

STEP 1. 洗顔と蒸しタオル

ヒゲ剃りは洗顔から始まります。キズをつけやすい状況を考えると、保湿効果と肌の修復をサポートする力のある洗顔料を選ぶことをおすすめします。男性用の洗顔料は、皮脂を強力に落とす効果を狙ったものが多くみられます。

男性は皮脂が多い傾向があるので自然なことですが、吹き出物が気になる人は、セラミドやスフィンゴ脂質、レシチン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分や、細胞修復能力を高めるビタミンC配合のものを選びましょう。

粗い粒子が入ったスクラブ剤やメンソール配合のものは、使用直後は爽快感があって満足する一方で、肌への刺激が強いので控えてください。洗顔はぬるま湯で行います。

熱過ぎると皮脂を落とし過ぎ、本来必要な量を失ってしまうため、余計に大量の皮脂が分泌され、吹き出物ができやすくなります。皮脂は「適度に落とす」ことが一番のポイントです。

ぬるま湯洗顔の後、余裕があれば、蒸しタオルを毎日の習慣にすることをおすすめします。小さめのタオルを水かお湯で濡らして硬く絞り、ラップで包んで電子レンジで1分ほど加温するだけで蒸しタオルができます。これを顔にのせ、30秒ほど肌を温めます。そうすると毛穴が開いてヒゲ自体もやわらかくなるので、スムーズに剃れます。

STEP 2. ヒゲ剃り前のシェービング剤

プレシェービングローション、プレシェービングジェルなどを、ヒゲを剃るゾーン全体に塗ります。これらはヒゲを剃るときの摩擦を軽減して、肌への負担を抑えます。同時にヒゲを立たせ、シェーバーの刃がヒゲを捉えやすくなるため、しっかり根元でカットすることができます。塗った後は、できれば2〜3分そのままにして、ヒゲがやわらかくなるのを待ちます。

シェービング剤にはいろいろな種類があります。電気シェーバーで剃るなら電気シェーバー専用のシェービング剤にしましょう。特に、摩擦を減らすためのパウダーが配合されたものが良いでしょう。ヒゲをしっかり立たせる機能が高い、ジェルタイプのものがおすすめです。

また、これらの専用シェービング剤でなく石鹸を泡立てて使う人もいますが、石鹸は乾燥するので、使用する場合は保湿ケアを手厚くする必要があります。このほか、シェービングクリームを肌につけ、ブラシで泡立てながら塗るタイプのものもありますが、肌への刺激が強いので、吹き出物にはよくありません。

STEP 3. シェーバーの正しい使い方

剃り方は、シェーバーの使用ガイド、注意事項にきちんと従いましょう。基本的に、シェーバーの外刃の面全体が肌に触れるように、直角に当てます。このとき強く押し当てたりせず、やわらかく肌にのせて、まずはヒゲの流れに沿うように移動させます。

全体を剃ったら、剃り残しの部分を今度は毛の流れに逆らうようにして剃ります。この逆剃りは、ヒゲとともに皮膚の角質層を削ってしまうリスクが高いため、力を入れ過ぎないよう気をつけましょう。

頬骨周辺や唇の上部、喉など、ところどころ剃りが甘くなる部分については、指先で肌を伸ばしたり、予め指でヒゲを逆なでて立たせてからシェーバーを当てましょう。くれぐれも力ずくで剃ろうとせず、丁寧にシェーバーを滑らせることが大切です。

STEP 4. 冷水洗顔と保湿

ヒゲ剃り後は、毛穴を引き締めるために冷水で洗顔します。洗顔料を使用する必要はありませんが、アフターシェーブローションを塗って、乾燥と微細なキズのケアをします。アフターシェーブローションは、ヒゲ剃りによる肌のダメージに留意して、水分と油分をたっぷり補給するために作られています。

普段から皮脂が多い人は「ベタつきそうだからつけたくない」「必要ない」などと思いがちですが、それは大きな間違いです。むしろ皮脂が多い人ほど乾燥対策を行うと、ベタつきのない吹き出物と無縁の肌を手に入れることができます。

ただし、アルコールを配合しているものは刺激が強くてヒリヒリと痛むことがあるうえ、肌の水分を蒸発させて乾燥肌にするので、使用は避けてください。「スッキリ」などと清涼感をアピールしているものより、保湿効果を重視しているものを選びましょう。

ポイント3. シェーバーの手入れ

一見きれいに見えても、洗浄や乾燥が不十分なシェーバーは雑菌まみれです。もともと肌やヒゲについていた雑菌をはじめ、削り取られた肌の表皮、ヒゲなどが皮脂と混ざり合って付着しています。ちょっとお湯をかけて水気をきっておく程度の後始末だと、あっという間に雑菌が繁殖します。

毎日のヒゲ剃りで、肌はダメージを受け弱っています。そこに雑菌が大量につくと、炎症や吹き出物がよりできやすくなります。電気シェーバーには、購入時に洗浄用のブラシが付属されています。もし失くしてしまった場合は、歯ブラシを1本クリーニング専用にして使います。

また、機種によって水洗いできるものとできないものがあるので、説明書でよく確認しましょう。

水洗いできるシェーバーのクリーニング

水洗いできるものは、電源を抜いてから、付属のブラシを使って流水で洗います。専用のクリーニング剤がある場合はぜひ使いましょう。水洗いだけではなかなか落ちない皮脂汚れをとり、除菌や消臭効果も期待できます。

洗った後は水気をきり、よく乾燥させます。乾燥が不十分だと雑菌が繁殖し、異臭を放つようになります。また、最近では、洗浄充電器つきの電気シェーバーがあり、ボタン一つで自動的にアルコール洗浄や乾燥、充電をしてくれます。手軽に衛生状態を良好に保てるのでおすすめです。

水洗いできないシェーバーのクリーニング

水洗いできないタイプのシェーバーは、外刃を取り外し、内部に残っているヒゲのゴミを付属のブラシや歯ブラシで丁寧にかき出します。繊細な内刃の切れ味を悪くしないよう、刃の方向に沿ってブラシを動かしましょう。週に1〜2度は、細い綿棒にアルコールを浸して、内刃のクリーニングをすると良いでしょう。

ヒゲは男性の象徴の一つですが、男らしく大胆に行っても、ひとつも良いことはありません。剃る前後のスキンケア、剃り方、シェーバーのクリーニングなど、できるだけ丁寧に行うよう心がけましょう。ヒゲの部分にできる吹き出物は再発しやすく、扱いも面倒ですが、こうした小さなケアで着実に予防、改善していくことができます。

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