日焼け止めはノンケミカルなど負担の少ないものに

万全なUVケアは、跡を残さずきれいに吹き出物を治すための、基本中の基本です。でも、「とにかく効果の高い日焼け止めを塗らなくちゃ」と一生懸命にケアしても、そのせいで吹き出物が悪化して、化膿したり長引いたりすることがあります。

その原因は、日焼け止めに含まれる肌への刺激成分です。安全で効果的な紫外線ケアを行うため、日焼け止めの賢い選び方を知っておきましょう。

吹き出物にUVケアが絶対必要な4つの理由

吹き出物があってもなくても、きれいな肌には紫外線対策が重要です。紫外線はシミ、シワ、たるみなどをつくり、肌の老化スピードを速めます。

さらに赤みや発疹、かゆみ、ヒリヒリした痛みなど、さまざまな肌荒れの原因にもなります。特に吹き出物には、絶対に紫外線を避けたい4つの理由があります。

理由1. 肌の角質が厚く硬くなる

紫外線を浴びると、肌は角質を厚くして肌を守ろうという防御反応を起こします。これを過角化といいます。過角化が進むと吹き出物は悪化し、治りにくくなります。

理由2. 毛穴の皮脂が黒く硬くなり、毛穴を詰まらせる

毛穴の皮脂は、紫外線が当たると酸化を起こして、過酸化脂質に変質します。例えば何度もくり返し使用したてんぷら油のようなもので、油が黒くドロドロになり、毛穴を詰まらせます。

理由3. 肌のバリア膜を破壊し、炎症が起きやすくなる

肌の水分は、紫外線の影響によって蒸発します。すると乾燥を引き起こし、異物やアレルギーの原因物質を防いでいる肌表面のバリア膜が破壊されます。そうなると抵抗力が弱り、ちょっとした刺激でも炎症を起こしやすくなります。

理由4. メラニン色素が集まってシミができる

肌は紫外線を受けると、深い部分にある真皮細胞を守ろうと、表皮にメラニン色素が集まってバリアをつくります。これがシミ、つまり吹き出物跡の原因になります。

どれも吹き出物をつくったり、悪化させたりする原因です。特に、紫外線は最も避けたい吹き出物跡をつくってしまう可能性があるので、ぜひ本気でUVケアに取り組みましょう。そのためには、毎日の日焼け止めが欠かせません。

日焼け止めによるUVケアのトラブル例とその原因

紫外線対策の強い味方となるのが、日焼け止めです。でも、日焼け止めを塗って、肌がかゆくなったり、吹き出物ができたり、悪化したり、きちんと塗ったはずなのに赤みが出たりなど、日焼け止めにまつわる悩みが多いのも事実です。

そこで、まずは日焼け止めによる肌トラブルのリスクと原因について知っておきましょう。

肌トラブル1. 赤み、かゆみが出る

紫外線を遮断する成分には、2つの種類があります。一つは紫外線を吸収して熱エネルギーに変える「紫外線吸収剤」で、もう一つは、紫外線を鏡のように反射させる「紫外線散乱剤」です。

このうち「紫外線吸収剤」には、フェノール系化合物や類似するベンゼン系化合物が含まれています。これらは肌への刺激が強いため、化粧品などへの配合量が制限されている物質です。そのため、敏感肌の人が使用すると、赤みやかゆみ、ヒリヒリとした軽い痛みが生じることがあります。

肌トラブル2. 吹き出物ができる

吹き出物のケアのために日焼け止めを塗ったのに、そのせいで悪化したり、あらたに吹き出物を増やしてしまったりすることがあります。この原因になるのが、日焼け止めに含まれる「シリコン」と「過剰な油分」です。

「シリコン」が吹き出物に良くない理由

シリコンは、塗った日焼け止めが汗によって流れ落ちてしまうのを防ぐために配合されています。日焼け止めには「汗で崩れにくい」「ウォータープルーフ」と表示されているものがありますが、そういった商品にはシリコンが多量に含まれています。

本来、シリコンは人体に無害の成分ですが、皮膜力が強い性質があります。そのため、肌の毛穴を強力にふさぎ、皮脂をためて吹き出物やニキビをつくる原因になります。

シャンプーやコンディショナーが背中の吹き出物の原因になるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、それもシリコンが原因です。髪に付着して背中に接触したり、シャンプーのとき背中に付着して十分に洗い流されなかったりしたシリコンが、吹き出物をつくります。

「過剰な油分」が吹き出物に良くない理由

肌に塗るスキンケア商品にはさまざまありますが、日焼け止めにはかなり多量の油分が含まれています。紫外線を長時間防ぐためには、油分が必要だからです。日焼け止めには、SPF値が表示されています。これは、紫外線を防ぐ時間の長さを示しています。

例えばSPF値が30なら、塗ってからおよそ15時間、紫外線をシャットアウトできるといわれています。何度も日焼け止めを塗り直すのが面倒だと思う人や、そもそもSPF値の意味がよくわからず、「効果が高いに違いない」と思っている人は、SPF値が高い日焼け止めを選ぶ傾向にあります。

でも、高ければ高いほど含まれる油分は多くなります。過剰な油分は毛穴を詰まらせるだけでなく、ニキビの原因菌であるアクネ菌のエサになって炎症を誘発し、吹き出物をできやすくしてしまいます。

吹き出物にも安全な日焼け止め選び3つのポイント

日焼け止めは、選び方を間違えると一大事です。吹き出物を一日も早く治し、跡を残さないため、以下の3つのポイントに気をつけて選ぶようにしましょう。

ポイント1. ノンケミカル、紫外線吸収剤不使用

最近では日焼け止めのパッケージに、これらの表示があるものが増えています。「ノンケミカル」は、紫外線吸収剤を含まず、紫外線散乱剤のみを配合していることを示しています。敏感肌の人には紫外線吸収剤が良くないことが知られてきたので、安全な商品だとアピールするため、目立つように表示されていることが多いです。

紫外線吸収剤に含まれる刺激成分によって、弱った肌に赤みやかゆみ、ヒリヒリした痛みが引き起こされることのないよう、これらの表示に注目して選ぶようにしましょう。

ポイント2. シリコン不使用

シリコンによって肌トラブルが起きる可能性があることも、世間一般に知られてきています。そのためスキンケア商品には「シリコン不使用」のものが増え、それらはセールスポイントとして、商品パッケージに目立つように書かれています。

シリコンの毛穴をふさぐ性質のせいで、吹き出物を悪化させないよう、日焼け止めを購入するときにはこの点にも十分気をつけましょう。

ポイント3. 使う前に振るタイプの日焼け止めを避ける

日焼け止めの中には、液体が分離しているタイプがあります。「使う前によく振ってください」と注意書きがあるものです。こういったタイプの商品には、かなりの量の油分が入っています。

過剰な油分は、吹き出物の予防にとっても改善にとっても最悪の環境です。油分が多いとあらかじめわかっている商品は、使用しないように心がけましょう。地上に降り注ぐ紫外線の量は、30年前と比べて18%以上も増加したといわれています。

肌の健康のためにはUVケアが欠かせませんが、日焼け止めの選び方を間違えると、逆効果になってしまう可能性もあります。とりわけ吹き出物に悩んでいる方にとっては、スッキリ治して跡をつくらないためにも、とても重要なポイントです。

「紫外線吸収剤」「シリコン」「過剰な油分」に気をつけて、安全で効果的な日焼け止めを選びましょう。

ページの先頭へ戻る